スクリーンリーダーを使った試験のためのテキスト教材の開発(平成23年度)

活動実績

この試験は、日商の行うパソコン検定3級の試験で、視覚障害者専用の試験ではありません。
しかし、視覚障害者は、スクリーンリーダーで受験しますので、スクリーンリーダーで読むことの出来ない地図や写真などや、音声だけでは判断できない問題は出題されません。内容は、知識問題と実技問題に別れていて、知識問題はパソコンに関する用語や機器など、一般的なことから専門的なことまで広く出題されます。

「ビジネス文書作成3級」については、ビジネス文書の書き方や社内文書の書き方などを、「データ活用3級」については、ピボットテーブルや関数を使ったデータ処理に関する問題が出題されるようです。

これらの操作は、すべてスクリーンリーダーを使って操作しますが、これらを解説したテキストはありません。市販されているテキストは、マウス操作で解説されているため、画面が見えない、見づらい視覚障害者には使えないのです。
そこで、この事業では視覚障害者に特化したテキストの開発を行ないました。
また、ビジネス文書のレイアウトを把握するため、文書のレイアウトを点図で印刷したものや、Excelのセルや表のイメージを掴むため、広島大学大学院教育学研究科准教授の氏間和仁先生にご協力していただき、点図を使った教材も開発しました。