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理事長挨拶(2010年10月10日)

作成日: 2010年10月10日

更新日: 2011年 4月27日

はじめまして、特定非営利活動法人ふくおか視覚障害者雇用開発推進センター(NPO法人 キャリアセンターあい)理事長の赤松です。

私は中途の全盲の視覚障害者です。

今から10年前に視覚を失いました。そして、視力を失うことにより、同時に仕事を失うこととなりました。

既に、コンピューター技術者として10数年の実務経験があった私は、強く復職を希望しましたがかないませんでした。

この時、目からの情報がいかに多かったかを思い知らされました。

そして、再就職に向けハローワークに相談にいき、いままでの経験を活かした技術者としての仕事を求めました。

しかし、そこで勧められたのは、盲学校にいき鍼灸の免許を取ることでした。

私にとって、盲学校への入学は通学途上の障害、経済的負担の問題等で断念せざるを得ませんでした。

その後、再就職のため努力をいたしましたが、視覚障害者の復職、再就職の道は、極めて厳しいものがありました。

その時、強く私の心に残ったことは、 当事者及び支援している方々の思いとハローワークをはじめとする職業斡旋機関、行政、企業との間にはかなりの温度差があるということです。

つまり、視覚障害者の就労を考える時、それぞれの関係機関が同じ認識の下でないと実現しないということです。

目の不自由な者の職業は「針灸」と認識されがちですが、昨今IT技術の進歩により、パソコンを自由に使うことができます。

ただし、そのような世界を広めていくためには多くの課題があります。

  1. 視覚障害者のIT利用に対する職業訓練施設の不足
  2. 視覚障害者のIT利用について十分理解がある教育者及びJobコーチの不足

等ですが、北九州市も例外ではありません。

北九州市には、視覚障害者の当事者団体が4団体あります。

4団体から団体の壁を超え支援者が集まり「視覚障害者の就労」という一つの目的で立ち上げたのが「ふくおか視覚障害者雇用開発推進センター」であります。

これから、行政、一般社会へ広く当センターのことを知っていただき、私たちでなければ出来ない事業を展開し、一人でも多くの視覚障害者の一般就労が可能になるよう頑張ってまいります。

また将来は、全ての目の不自由な方々に対し、日常生活訓練、職業訓練、職業斡旋まで一連の支援が出来る体制を作りたいと考えています。

現在、このような施設は全国に数箇所ありますが、残念ながら北九州市にはありません。

当センターは、「視覚障害者の一般就労を実現する」という高い目標に向かっての活動を積極的に展開してまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願い致します。

ふくおか視覚障害者雇用開発推進センター理事長
赤松 賢一 

本文終わり。